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中国政府が個人向け金投資に注力する理由は?

中国版の純金積立とは?

中国では、主として中国工商銀行を通じて個人投資家に金関連商品を提供していますが、中国政府は、国内の金市場も育てようとしているようです。

具体的には、富裕層や中間層に対する商品を増やす一方で、あまりおカネがない層に向けては、日本のノウハウを使って「純金積立」を提供する準備をしています。

ちなみに、日本の純金積立は、毎営業日に買い付けを行うことによって分散投資効果を高めていますが、中国版の純金積立では月3回程度の買い付けになるようです。

中国版「純金積立」の税金は?

国内で金(ゴールド)の現物を売買すると17%の付加価値税(消費税)がかかりますが、現物を受け取らずに口座預かりにすれば無税になります。

なので、多くの投資家は、現物は受け取らずに値上がり益を狙えばいいと考えることになると思われます。

ちなみに、そうなると、金投資に関連する市場整備は急ピッチで進むでしょうし、金(ゴールド)の物品税廃止の方向にも向かうかもしれません。

中国政府が個人向けの金投資に力を入れる理由は?

個人向けの金投資に中国政府が力を入れる理由としては、国内にだぶつく個人マネーの存在があります。

個人マネーは、だぶつけばだぶつくほど、儲かるものを探して暴れまわりますから、もしその巨額の資金が不動産投資に向かってしまったら、インフレ率を高める元凶にもなりかねません。

つまり、金購入の普及には、「金」を使って暴れる個人マネーを吸収しようという側面もあるのです。


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