ヘッジファンドが金ETF(上場投資信託)や金鉱株を買っている?
金価格が1000ドルに近づくにつれて現れた金(ゴールド)の買い手は、中央銀行だけではありませんでした。
というのは、一般にハイリスク・ハイリターンの運用手法をとることで知られるヘッジファンドが金投資に注目していたからです。
かつて金市場においてヘッジファンドは、市場を撹乱する荒っぽい金(ゴールド)の売り手と認識されていました。
ちなみに、2008年の株価急落とその後の低迷時においては、ヘッジファンドがファンドを解約した顧客に返金する資金調達目的で急激に売却したことから、同年10月下旬に金価格は700ドルを割りました。
しかしながら、2009年2月から3月にかけては、ヘッジファンドの一部が予想外の動きを見せたのです。
具体的には?
具体的には、主戦場である金(ゴールド)の先物市場のみならず、金ETF(上場投資信託)や金鉱株にまで買いを入れたのです。
つまり、金鉱山会社の大株主になったということは、ヘッジファンドが得意とする短期売買ではなく、中期的な視点で金関連の株式を保有したことにほかなりません。
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