ヘッジファンドが金鉱山会社の大株主に
ポールソン・アンド・カンパニーは、サブプライムローン関連の証券を「カラ売り」により大成功を遂げたヘッジファンドの1つです。
ポールソンは、アメリカでも第3位の資金規模を生かして、2008年後半あたりから金ETFなど金関連の買いポジションを増やしていました。
ちなみに、2009年3月17日には、南アフリカを地盤とする世界第4位の金鉱山会社であるアングロゴールド・アシャンティの発行済み株式数の11.3%を取得し、第2位の大株主となっています。
また、カナダに地盤を置くキンロス・ゴールドの株式も4.1%取得し、第4位の大株主となっています。
ヘッジファンドが金ETFを大量保有?
アメリカのSEC(証券取引委員会)への届け出によれば、2008年3月末時点において、ポールソンがSPDRゴールド・シェアを8.7%(約98トン)保有する最大のホルダーとなったことが判明するなど、ヘッジファンドによる金ETFの大量保有が明らかになりました。
ちなみに、ポールソンは、2009年12月末時点においても筆頭保有者となっています。
なお、ヘッジファンドの金ETFへの投資意欲は、ポールソンに限らず、前述の届け出では上位10社中4社がヘッジファンドとなっています。
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