金(ゴールド)の投資需要が宝飾需要を逆転したのはいつ頃?
金(ゴールド)の需要は、金価格が1000ドル台に乗る過程で、宝飾から投資へシフトしていきました。
GFMS※が調査し、WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)が発表しているデータを見ますと、2009年第1四半期(1〜3月期)の世界全体の全需要は、前年同期比38%増の1015.5トンでしたが、そのうち宝飾需要は24%減の339.4トン、工業用需要は31%減の80.2トンと、いずれも大きく落ち込んでいます。
これは、世界的な景気低迷を反映して消費が冷え込み、金(ゴールド)のアクセサリーを購入する人が減ったことから、工業製品の生産も落ち込んでしまったということがいえそうです。
一方、金(ゴールド)の投資需要は、どう248%増の595.9トンとおよそ3.5倍の伸びを示しています。
これは、中長期ベースとはいえ、1996年に調査を開始して以来初めて、投資需要が宝飾需要を上回ることになりました。
※GFMS(ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシス)…貴金属の需給調査を行っているロンドンの調査会社です。
金投資需要のメインは?
金(ゴールド)の投資需要のうちおよそ80%を占めるのが金ETFとなっており、465.1トンと540%も増加していることから考えても、金ETFの登場がいかに金投資需要に大きく影響したかがわかります。
また、現物の取引である金地金需要については、売却量が購入量を上回り、マイナス33.2トンにとどまりました。
国・地域別の金需要はどうなっているの?
国や地域別の金需要では、欧州の投資需要が激増しており、欧州全体で615%増の122.0トン(ドイツが59.0トン、スイスが39.2トンなど)となっています。
なお、2009年通年の金需要は、全体で3890トンと前年比11%増となっており、このうち投資需要は1775トンとおよそ3倍に急増しましたが、宝飾品需要は1747トンと25%も減少しています。
その結果、全体に占める比率は投資需要46%に対して宝飾需要は45%と、2008年の25%対62%の比率を大きく逆転しています。
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