FX投資の基礎知識



金(ゴールド)の保有量・外貨準備

金(ゴールド)の保有量が多い国は?

2009年12月時点では、金(ゴールド)の保有量が多い国・国際機関は次のようになっています。

■1位:アメリカ(8134トン)
■2位:ドイツ(3408トン)
■3位:IMF(3005トン)
■4位:イタリア(2452トン)
■5位:フランス(2435トン)
■6位:中国(1054トン)

なお、金(ゴールド)の保有量を2008年12月時点と比較しますと、アメリカは変わらずですが、ドイツ、フランスのユーロ諸国は減らしています。

また、中国は2008年12月時点では9位(600トン)でしたので、1年半足らずで454トンも保有量を増やしたのかと思いがちですが、実際のところは、過去6年にわたり、中国人民銀行が金(ゴールド)を454トン購入していたと2009年4月になって公表し、IMFに届け出たことによります。

ちなみに、日本の金(ゴールド)保有量は、7位から8位になりましたが、保有量自体は765トンと変わっていません。

金(ゴールド)は無国籍通貨?

金(ゴールド)はあくまでもモノであり通貨ではありませんが、広く等しく価値が認められていることから、しばしば「国旗のない通貨」とか「無国籍通貨」などとも呼ばれます。

なので、欧州などでは、現在でも外貨準備の2分の1以上を金(ゴールド)で保有している中央銀行が多いです。また、新興国を中心として、一部の中央銀行が金(ゴールド)を積極的に買い始めています。

つまり、外貨準備として、基軸通貨であるドル資産(ほとんどがアメリカ国債)から金(ゴールド)にシフトさせているということです。


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