日本の1人当たりGDPは23位
今から十数年前、経済・社会やニュースに関心のあった人であれば、「日本は世界第2位の経済大国である。1人当たり国民総生産(GNP)ではいまや世界一である。」といったフレーズを聞いたことがあるかもしれません。
今のところ日本は、世界第2位の経済大国の座を保ってはいますが、近い将来中国に明け渡すことになるのは時間の問題です。
ちなみに、中国の国内総生産(GDP)は、すでにドイツを抜いて世界第3位になることは確実視されています。その一方で、日本の1人当たりGDPは、すでに23位(2008年、IMF)にまで下落してしまいました。
これは旧G7では最下位ですが、2007年にはシンガポールが日本を上回り、アジアで1位の座も失っています。
日本は急速に貧乏になってしまったのですか?
こうした現状というのは、何も日本が急に貧乏になってしまったというわけではありません。
実際には、バブル崩壊後の低成長が続いた結果、他の国々に追いつかれてしまったという格好になっているためです。
つまり、もはや日本の経済力というのは、以前ほど強くはないということがいえるのです。 |