商品相場は今後も底堅い動きになるの?
今後も商品相場が底堅いものとなる要因としては、次の3つを挙げることができます。
■年金基金が資産運用の手段として商品市場に参入したこと
■金ETF自体が金価格の下支え要因になっていること
■米ドルが他通貨に対して安くなると、金価格は上昇し、米ドルが高くなれば、金価格は下落する傾向にあること(負の相関)
年金基金の商品市場への参入とは?
2006年11月、米国最大の年金基金であるカルパース(CalPERS)が「商品などに約1兆5300億円を投資することを決めた」という報道が流れました。
カルパース(CalPERS)とは、カリフォルニア州職員共済年金基金(The California Public Employees' Retirement System)の略称です。
円換算でおよそ20兆円以上という膨大な資金と積極的な運用姿勢で知られており、日本でも相当数の上場企業に投資しています。
また、カルパースは、経営に注文をつける「ものいう株主」として影響力を発揮してきたことでも知られています。
こうしたカルパースの運用姿勢を参考にしている年金基金も少なくないといわれており、米国公的年金のおよそ3分の1が2007年中に商品投資を始めたといわれています。
なお、原油価格高騰の背景にも、この年金基金の参入があるという見方があり、金(ゴールド)やプラチナなどの価格も、しばらくは上昇基調で推移するのではないかと見られています。
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