商品相場の特徴は?
いま商品(コモディティー)は、株式やドル相場の動きとは関係なく動く傾向にあることから注目を集めています。
とはいえ、商品相場は市場規模が小さいことから値動きが激しく、リスクも高いです。
また、レバレッジ※をかけることで、少額の投資でも大きなリターンを狙うことが可能ですが、その分、損失を出すリスクも覚悟する必要があります。
ちなみに、プロの投資家であるヘッジファンドや年金基金でさえ、ダイレクトに商品の現物や先物市場で運用するのではなく、ETFの利便性や信頼性を評価して、商品ETFや金ETFを運用対象に組み込んでいます。
※「てこ」の意味で、元手の数倍から数十倍の資金で運用することが可能です。
金(ゴールド)が注目されるようになったきっかけは?
金ETFが投資対象としている金(ゴールド)は、1980年に1オンス=850ドルの史上最高値をつけたこともありますが、その後は右肩下がりで下落し、金融商品としては見向きもされなくなっていました。
しかしながら、2000年以降は、金価格は次第に上昇に転じ、2008年3月には最高値1033ドルを付けています。
このとき20年かけて下落した分をわずか8年で取り戻し、史上最高値を更新したわけですから、どれだけ金(ゴールド)が注目されているのかがよくわかります。
金(ゴールド)が注目されるようになったきっかけは、まさに「9.11」の米同時多発テロです。
有事の際の安全資産として注目され、2001年以降、平均価格は右肩上がりで上昇を続けています。
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