大阪証券取引所の金ETFのリスクは?
大阪証券取引所の金ETFというのは、直接金(ゴールド)に投資しているのではないという点が最大のリスクといえます。
また、金(ゴールド)を100%信託保全することを目的とした有価証券に対する投資でもないという性質にも注意が必要です。
つまり、金ETFは、あくまでも金価格に連動する投資成果を目的として発行された有価証券を対象にしているものなので、組入れ有価証券の発行体が倒産してしまったり、財務状況が悪化するなどの影響によって、基準価格が下落することがあるということです。
大阪証券取引所の金ETFの組入れ銘柄は?
大阪証券取引所に上場している金ETF「金価格連動型上場投資信託」の組入れ銘柄は、2008年1月31日時点では次の5銘柄となっています。
銘柄名 |
償還日 |
組入れ率 |
Macquarie Bank limited. |
2008年12月5日 |
28.7% |
Macquarie Bank limited. |
2008年8月29日 |
23.7% |
Macquarie Bank limited. |
2008年10月23日 |
23.4% |
UBS AG Jersey Branch |
2009年2月27日 |
11.9% |
UBS AG Jersey Branch |
2009年1月30日 |
11.6% |
これらはいずれも、金価格に連動する投資成果を目的として発行された有価証券で、S&P社やムーディーズによって格付けされています。
つまり、投資元本は当然保証された商品ではありませんし、利率のある投資商品でもありません。
なお、2008年6月30日に上場された東京証券取引所の金ETFも、「金現物の裏付けがなされた」となっていますが、実際には、その現物との交換は10万口以上となる等の制限がありますので、個人投資家にとっては非常に厳しい条件となっています。 |