SPDR ゴールド・シェアの拠り所は慣例?
前述したように、SPDR ゴールド・シェアの拠り所は、書面による契約書ではなく、ロンドン地金市場の慣例、慣行とLBMA(London Bullion Market Association)の規則になります。
よって、これはLBMAにより変更されてしまう可能性があり、本預託者は再預託者をコントロールできないとされています。
つまり、これですと、再預託者が保管する金(ゴールド)が紛失あるいは損傷しても損害を回復できないということです。
SPDR ゴールド・シェアの価格算定はどうなっているの?
連動対象となる金(ゴールド)の価格を算出する算出者は、London gold Fix(ロンドン地金市場)の次のメンバー5社とされており、価格、契約、保管も、すべてロンドンの金関連業者の手の内でコントロールされています。
■The Bank of Nova Scotia-Scotia
■Barclays Bank plc
■Deutsche Bank AG
■HSBC Bank USA,N.A.
■Societe Generale
なお、この金ETFの本預託者は、HSBC Bank USA,N.A.であるにもかかわらず、金(ゴールド)の価格算出者でもあることから、値段を勝手に決めて、勝手にいい値段でこの金ETFの保管する金(ゴールド)を買うことができてしまうということは頭に入れておきたいところです。
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