金貨のスプレッドとは?
金貨の価格には、小売価格と買取価格でスプレッドと呼ばれる価格差があります。
このスプレッドは小さなサイズほど大きくなりますので、できれば1オンスとか2分の1オンスなどの、サイズが大きめの金貨を選択したほうがよいかもしれません。
具体的には、例えば、1オンスのウィーン金貨の場合ですと、小売価格は11万1818円(2010年1月29日時点、以下同)、買取価格は10万4159円、さらに傷をつけてしまって地金扱いになると買取価格は9万7013円に下がってしまいます。
これに対して、10分の1オンスですと、小売価格1万2069円、買取価格1万784円となりますので、10分の1オンスのほうがスプレッドの比率が大きいことがわかります。
金貨を持つメリットは?
例えば、いま金地金500グラムには160万円の価値があると仮定します。もし今すぐに100万円の現金が必要になった場合、500グラム地金を100万円相当分削るわけにはいきませんから、500グラム全部を売却して160万円を手にするしかありません。
しかしながら、これが1オンス金貨でしたら、160万円は金貨16枚分に相当しますので、そのうちの10枚のみを売却して100万円受け取ることが可能です。このように、金貨には小回りが利くというメリットがあります。
金貨や金地金の消費税は?
投資用金貨や金地金は「モノ」なので、売買するときには消費税がかかります。つまり、購入するときには消費税を支払い、売却するときには消費税を受け取ることができます。
なお、売却して利益が出たときには、譲渡所得の扱いとなります。 |