FX投資の基礎知識



円安・円高の場合の国内金価格は?

円安になると金(ゴールド)の価値はどうなるの?

仮に今後、日本政府の政策がうまくいかず財政赤字の拡大に歯止めがかからないような場合には、日本売りの動機となり、円が売られ、現在のドル/円レートよりも40円とか50円とかの円安になっているかもしれません。

そのときには、ドル建て金価格が横ばいであっても、国内金価格は円安により30〜40%上昇することになり、保有している金(ゴールド)の価値は高まります。

ただし、それ以前の1〜2年間にアメリカ経済が思ったほど回復できない場合には、ドルが売られますので、1ドル80円われとか70円われの超円高になることもあり得ます。

アメリカ経済が思ったほど回復できない場合のシナリオは?

円高・ドル安は急激に起きることが多いですから、輸出企業の多い日本経済の混乱は必至であり、もし株や投資信託を保有している場合は、大きな損失を被る可能性があります。

そして、このようなケースでは、アメリカ発の世界経済の混乱という要素により、世界的に金(ゴールド)を買う動きが強まると考えら得ます。

とはいえ、すでにアメリカの中央銀行に該当するFRB(連邦準備委員会)が潤沢に資金供給を行っていますので、2008年後半のような金価格の急落は起きないと思われます。

当時は、金融機関がドル資金を集中して手元に置いたために、現金のドルが必要となったファンドや金融機関の一部が金(ゴールド)を売却してドルを調達し、それにより金融危機の中で、反対に金(ゴールド)が売られることとなったからです。

こうした学習効果もありますので、今後は当時のようなドル不足は簡単には起きないと考えられます。

このような状況の中、ドル建て金価格は上昇しても、円高の影響を受けて国内金価格はそれほど値上がりはしない可能性があります。


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