新興国の著しい成長は金価格を下落させる?
BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)とそれに次ぐベトナムなどの新興国の著しい成長が続き、これらの国の人々が先進国の製品を購入するようになれば、日本からの輸出も増えますので、国内の景気は回復に向かいます。
そうなると、国民の収入も増えますから、国内の消費が活発になり、さらに景気を浮揚させるという好循環が生まれます。また、次のような事態になるとも考えられます。
■国内の実質的なゼロ金利解除
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■新興国輸出で潤った米国・欧州も金利を上昇
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■円もドルもユーロも金利が上昇
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■投資対象としての魅力が出てくるので、金(ゴールド)が売られ、その反動によって金価格は1000ドル割れとなる。
金価格を見れば世界が見える?
よく金価格を見れば世界が見えるといわれますが、これは、金投資を行うことによって、自然に世界のニュースに敏感になり、そのニュースがなぜ金価格に影響を与えたのか、あるいは与えなかったのかについて考える習慣が身に付き、知識が蓄積されていくからにほかなりません。
もちろんその知識は、金投資以外の株式や投資信託など他の金融商品を取引する際にも役に立ちます。
それと同時に、ポートフォリオの金(ゴールド)の組み入れ比率の適切な見直しをすることにも役立つはずです。
金投資は長期投資のスタンスで
金投資で重要なのは、金(ゴールド)を購入しても短期間での利益を狙わない、つまり、長期投資のスタンスで臨むということです。
これは、短期間の利益に目を奪われて、その後に訪れたここ一番という時に金(ゴールド)を保有していないのでは、何のために金投資をしたのかわからないからです。
長期投資で臨む金投資には、値上がり益を得るだけでなく、資産を守る効果も期待できることをぜひ頭に入れておきたいところです。 |