ストップロスの置き方は?
米ドル/円の場合ですと、1日のうちのレートの触れ幅(高値−安値)は、平均で1円近くあり、50銭程度、反対方向に触れることは当たり前のように起こると考えてよいでしょう。
自分の資金力から判断して、50銭以上は損をしたくないと考えても、相場はそんなこととはおかまいなしに動いていきますから、ストップロスを置く場合には、移動平均線など、相場の分析で得た結果から考えるようにしたいところです。
ストップロスは安易に変更しない
相場を見ていて、レートが下がってきてストップロスが発効しそうだからといって、あわててストップロスを解消したり、下方向に動かし直したりするのは禁物です。
これは、損失の確定を嫌がって、相場と反対方向にストップロスを動かすことは、損失限定というストップロス注文の機能を無意味にし、損失を拡大させるばかりだからです。
ちなみに、利益が拡大しているときに、利益を確定するためにストップロスのレートを変更するのはかまいません。
ストップロスは、絶対に損をしないための便利な機能ではありません。ストップロスについては、計画的に規律をもって使用しなければ、せっかくの武器も役に立たないだけでなく、損失を拡大させてしまうということを忘れないようにしたいものです。
ストップロス注文とは?
ストップロス注文というのは、損失を一定以上に広げない(リスクを減らす)ための損切り注文のことです。
具体的には、あらかじめ「この価格まで下がったら売る(決済する)」(あるいはその逆)という意味の注文を出すことです。 |