世界大恐慌以降について
1929年10月24日にニューヨーク株式市場の株価が突如暴落し、世界大恐慌・ブロック経済※へとなる中で、日本は1930年1月に、金の輸出解禁に踏み切ってしまいました。
これにより、また大量の金が日本から流出することとなったのです。
ちなみに、第二次世界大戦終了時にアメリカが世界中の金の40%を保有していることが、戦後米ドルが主たる国際通貨になった理由の1つとされていますが、これには日本から流出した金が相当程度貢献していると思われます。
※自国から金を流出させない政策でもありました。
第二次世界大戦後について
1941年12月8日、真珠湾攻撃から太平洋戦争が始まり、1945年8月15日の終戦の直前まで、ドル円レートは、1939年に定められた1ドル=4.25円のままでした。
しかしながら、戦争直後の焼け野原となった日本では、食料や日用雑貨などモノ不足から闇市が横行し、物価が高騰しました。
すなわち、貨幣としての円の価値が急激に下がっていったということです。
1ドル=4.25円だった円は、2年後の1947年には1ドル=270円にまで円安が加速しました。
そして、1949年にブレトン・ウッズ体制のもと、ドル円レートは1ドル=360円という単一為替相場が設定されたのです。 |