なぜイギリスはユーロに加盟しないのですか?
ポンド危機により、イングランド銀行が、ERMからの脱退も余儀なくされた9月16日が水曜日であったことから、ブラック・ウェンズデー(暗黒の水曜日)と呼ばれています。
なお、この苦い経験から、イギリスはいまだにユーロに加盟することを拒んでいます。
しかしながら、今後もイギリスがユーロに加盟しないとも限りませんから、引き続き加盟の是非がイギリス国内外で議論されていくと思われます。
英ポンドは値動きが荒い?
英ポンドは、値動きが荒い通貨であるという特徴があります。これは、通貨の取引高に比べて、市場参加者が少ないからです。
市場参加者が少ないと、流動性が下がりますので、ビック・プレーヤーが大きな取引を行ったりすれば、相場への影響が顕著に出る傾向があります。
なので、ポン円やポンドドルの取引をする際には、十分な注意が必要です。
英ポンドと原油先物価格との関係は?
イギリスは、北海油田を有していたり、EU最大級の天然ガスの生産国であることから、英ポンドも商品先物市場の中でも特に原油先物価格動向に影響を受けます。
実際、原油高からのインフレ懸念を嫌気して、ドル売り/ユーロ買いと並行して、ドル売り/ポンド買いも同時に進行していました。 |