外為ディーラーはテクニカル分析を利用しない?
外為ディーリング・ルームに在籍している人のうち、テクニカル分析を投資判断の1つとして利用しているケースはあっても、テクニカル分析を唯一の投資判断基準としている人はほとんどいないそうです。
ただし、金融市場には、短期金融市場、株式市場、債券市場、外国為替市場、商品先物市場の5つの市場がありますが、このうち商品先物市場には運用部署にテクニカル分析を駆使する人が大勢いるようです。
すなわち、短期金融市場のように国のお膝元にあったり、株式や債券のように適正価格算出モデルのロジックが確立されていたり、外国為替のように銀行という堅い会社で扱われていたりする市場では、テクニカル分析はあまり支持を得ていないようなのですが、反対に、商品先物という主として季節要因や需給、投機に左右される市場では、テクニカル分析に頼らざるを得ない背景があるようです。
実際に、テクニカル分析というのは、商品先物市場を中心に発展してきたことから考えるとそのとおりなのかもしれません。
商品先物系FX会社はテクニカル分析に偏りがち
FX会社は次のように分けられます。
■外為取引専門業者
■商品先物系
■銀行系
■証券会社系
前述したような影響からか、商品先物系FX会社が開催するセミナーやレポートは、テクニカル分析に偏りが見られるようです。
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