米ドル安は金価格の上昇?
米ドルが他の通貨と比較して安くなれば、金価格は上昇し、米ドルが高くなれば、金価格は下落する傾向にある、すなわち「負の相関関係」にあるといわれています。
過去7年を見ますと、米ドルと金価格が「正の相関関係」を示した年、ペアとなる通貨※によっては「正の相関関係」を示した年もありました。
しかしながら、そのようなケースでも、時間が経過すると、この「正の相関関係」は解消される傾向にあります。
よって、ひとつの法則として、「ドルが上昇すれば金価格は下落、金価格が下落すればドルが上昇する」と頭に入れておくのもよいと思われます。
※円とドル、ドルとユーロなどです。
中・長期的なドル安局面とは?
中・長期的なドル安局面というのは、わかりやすくいうと、米国の景気が悪いときのことです。ちなみに、短期の為替相場の動きは、その他の要因にも左右されます。
なお、米国経済の回復がいつ頃になるのかについては様々な見方があるようですが、米国景気は簡単には上向かないと判断した場合には、米国株式や債券での運用から、金ETFでの運用にしてみるというのもひとつの戦略といえそうです。
ただし、例えば、景気下降局面と上昇局面などの状況によっては、個人投資家としては柔軟に投資行動を変える必要があるのは言うまでもありません。
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