ポートフォリオ運用はリスク分散になりますか?
資産運用の教科書などを見ますと、「投資リスクを軽減させるため、値動きの方向性が異なる複数の資産に分散投資することが重要である」といったことが書かれていたりします。
これをポートフォリオ運用といいます。
具体的にポートフォリオ運用とは?
具体的には、例えば、輸出企業の株式と輸入企業の株式を組み合わせます。
そうすると、為替レートが円高になったとき、輸出企業は業績が悪化するため、株価が下落する一方で、輸入企業にとって円高は業績面では追い風になるため、株価は上昇します。
その結果、輸出企業の株価下落リスクを、輸入企業の株価上昇によって相殺できます。このようなことから、分散投資は有効であるといわれています。
分散投資はリスクが高い?
分散投資というのは、次のような理由から、リスク分散にはならないともいわれています。
■多くの資産を保有しても、すべてを注視することは困難であること。
■分散する資産のすべてをきちんと調査できないこと。
■分散資産それぞれの相関関係がわからないこと。
■資金のコントロールができなくなること。...など |