失敗しない方法は?
ピラミッディングというのは、順張りなら、利が乗っているときに、どんどん買い増していく取引手法のことをいいます。
このピラミッディングをする場合には、どこで反対方向に相場が転じるかに注意しておかないと、一気にこれまでの儲けがなくなるだけでなく、利益が損失に変わってしまう恐れがあります。
こうした失敗に終わらないようにするためには、エントリーしたときの持ち値で考えないということが重要です。
例えば、はじめに1ドル=100円で買ったとして、その後、1ドル=106円で再度買ったとしたら、その平均の103円のレートで考えるようにするということです。
つまり、この平均の持ち値と実勢レートから、どこまで相場が動いたら取引を終了させるのかを考えるのです。
順張りピラミッディングの注意点は?
順張りピラミッディングをする際には、あまり高いところでは買い増さないということが重要です。
高値で買い増してしまいますと、それだけ平均の買い付けコストが上昇してしまいますので、もし相場が反転したときには、損失が生じやすくなるだけでなく、相場が上昇してもコストを加味するとなかなか利益が得られにくくなってしまうからです。
つまり、こうしたコントロールはうまくやらないと、順張りの相場でもなかなか儲からないということになってしまいます。
よって、順張りのときは、逆張りのときと比較すれば、ある程度の買い増しは可能ですが、それでも最初に買った金額の半分くらいで、少しずつ買い増していくことが大切です。
ちなみに、最初に買った金額と同額、あるいはそれを上回る金額で買ってしまうと、相場が逆転したときにはどうにもならなくなってしまいますので、注意してください。
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